前回の権利確定日に絡む取引の2回目。
教科書どおりに動く「みずほFG(8411」)をもう少し見てみよう。
今回(9月)の確定日絡みの取引では、残念ながら読みが外れ、”落ち日を待たずに権利付き最終日に売った方が利益が出た”という結果だった。
では、前回の3月はどうだったか?
ごらんのように、さすが教科書通りの「みずほFG」権利付き最終日の26日にドーンと上がり、翌日の落ち日には、これまたドーンと落ちている。
ただ、この時は、今回と違って、権利付き最終日までは、ジワジワ下げてるんだよね。
相場全体が下落トレンドだったんで、それに引きづられたということなんだろうけど、”配当だけはいただこう!”と考える投資家のなんと多い事か?って感じだね。
ところが不可解なのが、落ち日の動き。
想定どおりの急落で、195円から189円まで6円の急落のあと反発してるんだよね。
これって寄り付きで売りに出してた人は相当やられたことになるよね。
さらにその後5月まで続伸し202円まで値を上げている。
急落に驚いて売ってしまった方々は、相当にやられていることになる。
逆に落ち日を過ぎた後の上昇トレンドを最初から狙っていたとしたらどうだろう?
値下がりが恐いチキンな人は、(僕なんかがそうなんだけど)保険として、逆指値で、”下げたら売り”という設定をしている。
こういう逆指値を入れている人が多数いて実際に株価が下がると”売り”がどんどん膨らんでいくことになる。
ここで、売りが売りを呼ぶ展開だとさらに下落するところだけど、最初から下落を待っている人が多数いたとしたらどうだろう?
買っても買っても安値で売りが入ってくる状況なので、かなりの枚数を安値で仕込んだことになる。(こういうのを”逆指値狩り”というらしい)
安値で仕込んだポジションは、翌日利益確定してしまったんだろうね。
翌日は、再び下げている。
しかしここで再び買い増しして、5月の高値202円で、それを全て売ったとしたら・・・。
うまく売り抜けた人は、大きなキャピタルゲインを手にすることにならないか?
また、そのポジションを大量の利益確定で売りが殺到、その後の下落トレンドに突入!
そして次の権利確定日が近づいてくる。
いやぁ、知り尽くしている人は、かなりオイシイ取引をやってることになる。
で、今回(9月)の確定日に絡む動きだが、まだ、短期的な下落は止まっていない。
これは何故か?というと底値に近づいてないからではないか?
みずほFGの底値とは?
週足で見ると、2016年の7月に150円を割り、底値をつけてから反発して続伸、2017年の1月に高値をつけている。
実はその後、同じようなパターンを繰り返しているように見えるんだよね。
上昇トレンドは、だいたい202~210円ぐらいで跳ね返されてるんだけど、下値も190円前後で固まっているんだよね。
前回の確定日の時は、落ち日の下落で一気に下値の190円を突破してしまった。
なので、そこですぐに反発しちゃったんだな。
ところが今回(9月)の落ち日では、前日205円という高値だったこともあり、急落しても198円で止まってしまった。
早い話、下値まで落ちなかったんだな。
なので、まだまだ下落が続いているのはないだろうか?
現在、相場全体が上昇トレンドになっているので、190円とは言わないまでも、間近の下値192円ぐらいまでは下がらないと”買い”は入らないのかもしれない。
ひょっとしたら、年初来安値の183.9円まで下がるかもしれない。
という事で、教科書のように判り安い値動きをする「みずほFG」。
信用取引の練習台に丁度良さそうだ。
底が192円なのか、それ以下なのか、
はたまた、そこまで下げずに反発するのか?
とにかく、まだまだ下げることを期待して勝負をかけてみたいと思っている。